Greco GP-900DP 1996年製
Greco(グレコ) GP-900DP 1996年製
1997年バンド仲間より中古で購入。
<仕様>
ボディ:メイプルトップ/マホガニーバック
ネック:メイプル1ピース/324SCALE/トライアングルカットジョイント
指板:エボニー/22F/305R/ジャンボフレット
ピックアップ:Front X-TRA/Middle NATURAL TWITTER/Rear X-TRA
ブリッジ:FLOYD ROSE Ⅱ
1ボリューム、1トーン(プッシュプルコイルタップ)/5WAYスイッチ
カラー:GRD(レッド)キルトメイプル・パターンのグラビア・プリントフィニッシュ
<特徴>
Greco(グレコ)1996年のカタログ掲載モデル。GP-DTの名称はGRAND PRIX DROP TOP BODYの頭文字から取っている模様。
-以下、カタログの説明文-
ドロップ・トップシリーズは2種類のマテリアルを組み合わせたラミネイトボディ・システムを導入したシリーズ。 トップ材とバック材が持つそれぞれ異なったマテリアルキャラクターのサウンドニュアンスの違いをブレンドすることにより、個性豊かなサウンドスタイルを確立させている。 また、エルボーカットの形状に合わせて、曲げ張り処理を施したことにより、トップマテリアルの美しさと振動特性を犠牲にすることなく、優れたサウンドレスポンスを発揮できるようにデザインされている。
GP-900DTは、実績あるサウンド特性を兼ね備えたメイプルトップ、マホガニーバックの伝統的なラミネイト・ボディを持ったモデル。
トップ材の表面には、最新のテクノロジーから生まれた、キルト・パターンのグラビアに美しいカラーリングを施し、最新のファッションセンスさえも身に纏わしたモデルに仕上げてあります。
<改造記>
このギターは当時働いていた会社の得意先で知り合った方々とバンドを始める事になり、その時にメンバーの方から譲り受けた物です。
カタログの定価で90,000円となっていますので、当時の国産では中級以上のモデルになるでしょうか。
FLOYD ROSEの純正トレモロが付いて、ピックアップもハム・シングル・ハムの組み合わせによりサウンドの汎用性もあり、大変気に入りました。
その後自分のメインギターとして弾き続けていたのですが、十数年経ったある時、気が付くとボディの塗装面に亀裂が入っていたのです。
2枚目の写真で見ると分かると思いますが、所々カッターで切ったようにパックリと割れています。
このモデルはキルトメイプル模様のフイルムを貼り付けているのですが、経年劣化でこのような状態になってしまったのでした。
まあ人に見せるわけでも無いのでしばらくそのままにしていたのですが、その後久しぶりにバンド活動を再開し、最初はYAMAHAのSG2000で演奏していたのですが、やはりトレモロアームやシングルピックアップの音色を使いたくなり、このギターを甦らせる事にしたのです。
そこでお願いしたのがカラーリングワークスさん。
YAMAHA SG2000 高中ブルー化計画の時に探し当てた個人で運営されている塗装工房。
SG2000を出す前にこのギターのリフィニッシュを頼んでみる事にしました。
メールでギターの写真と作業内容を連絡、大まかな見積もりを頂いて、納得の上正式オーダー。
一緒にネックのリフィニッシュとフレットの打ち換えもお願いする事にしました。
パーツを全て外し、ボディとネックを同梱して発送。
先ずは塗装を剥がした後の状態を確認の上、木目を生かしたクリアー塗装のナチュラルフィニッシュを考えていました。
カラーリングワークスさんは作業状況写真を逐次メールで送ってくださるのでありがたいです。
ところが送って頂いた写真を見ると、表面は継ぎ接ぎがはっきり分かる余り美しく無い木目でした💦
元々木目の状態が良く無い場合は突板を貼って塗装するご提案も頂いていたので、それをお願いしました。
突板の種類もメイプルのキルト、虎杢と有り、分かり易くボディに当てがった写真も送ってくれました。
検討の結果、虎杢のセンター2ピース貼りに(^。^)
・虎杢の突板を張った状態 ↓
下地塗装、仕上げのクリアー塗装の上、バフがけしてピカピカの状態に。
素晴らしい仕上がりでした。
そうして届いた現物に感激し、どうせならパーツもより良い物にと、ピックアップ、トレモロユニットを買い替えて組み上げました。
<変更点>
・ボディ/ネック塗装:ポリウレタン塗装 → ラッカー塗装へ
・フロントピックアップ → SEYMOUR DUNCAN SH-1N 59 Neck Zebra 4C
・ミドルピックアップ → SEYMOUR DUNCAN SSL-2
・リヤピックアップ → SEYMOUR DUNCAN SH-1b 59 Bridge Zebra 4C
・トレモロユニット → GOTOH ( ゴトー ) GE1996T Gold
・フレット打ち換え
ネックヘッドのGrecoロゴマークは残すことも可能でしたが、カスタムオーダー風に仕上げたかったので消してもらいました。
フレットはジャンボタイプだったのですが、自分的に指が引っ掛かる感じで苦手だったので、オーソドックスなギブソンタイプに打ち換えてもらいました。
ピックアップは全てSEYMOUR DUNCAN のオールドコピータイプに。ハンバッカーの色はゼブラ&白エスカッションにしました。
トレモロユニットは元はFLOYD ROSE Ⅱの純正だったのですが、より改良されていると評判のGOTOH製に変えてみました。
そして完成したものがこちら↓
Greco GP-900DP Custom 2012年にリフィニッシュ&カスタム
見事に仕上がりました(^^♪
現在も自分のメインギターとして、ライブやフリーセッションで活躍してくれています。
ライブステージでは照明の下でより映えて見えます。
カラーリングワークスさんのホームページ