音楽雑記帳 I feel fine

好きな音楽や所有している楽器の事、自身の音楽活動などを中心に色々書いています。

Aria ProⅡ PE-R80 AB(アンティークブラウン)1983年製

Aria ProⅡ(アリアプロ2) PE-R80 AB(アンティークブラウン)1983年製

2014年1月ネットオークションにて購入

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 <仕様>
ボディ:メイプル/マホガニー/メイプル・ラミネイト両面削り出し
ネック:メイプル
指板:ストライプドエボニー(縞黒檀)22F
セットネック:ビルトイン、ヒールレスカッタウェイ
F/Rピックアップ:CLASSIC POWER
コントロール:ボリューム×2、トーン×2、デュアルサウンドSW×2、3ポジションP.U.セレクタ

※購入後、RピックアップをDIMARZIO ( ディマジオ ) / DP103 PAFに交換。

<特徴>
1980年代を代表するPEとして圧倒的完成度を誇ったベストセラーモデル。
渡部香津美、松原正樹など、初期フュージョン時代のプロギタリスト達の愛器としても有名。
アーチドトップ&バック、雲形インレイという上質感あふれるルックス、そしてオリジナル「クラシック・パワー」ピックアップが生み出すヘヴィなサウンドが特徴。

 

1980年代、YAMAHAのSGシリーズに並ぶジャパンオリジナルギターと言えば、やはりアリアのPEシリーズではないでしょうか。

当時日本のフュージョン系ギターリスト渡部香津美さん等が使用し、かなり人気が有ったかと思います。

中でもこの「PE-R80」は当時の定価が80,000円で、コイルタップスイッチも付き、バランスの取れた人気機種でした。

価格的にもコイルタップスイッチ等の機能的にも、YAMAHAのSG1000と良いライバル関係に有ったのではないでしょうか。

自分も良いギターだなと思い、カタログや雑誌の広告をよく眺めていましたが、すでにSG2000を所有していたこともあり、購入には至りませんでした。

それから時が経ち、数年前に友人のバンドライブへ行った時に、ギターの方が80年代のジャパンビンテージGreco(グレコ)の「 GOⅡ」を弾いていたのでした。

打ち上げでその方とギター談義に花が咲き、日本の楽器メーカーオリジナルギターの魅力を語り合いました。

そこでふと、あの頃好きだった「PE-R80」の事を思い出したのです。

さっそくネットオークション等で調べてみると、玉は少ないですが定期的に出品されていました。

これはコレクションに加えねばと、しばらくオークションウォッチを続け、手頃な価格で出品されていたものを見つけ出しました。

金属パーツ類のサビ、深い傷や打コンが数カ所ある様でしたが、ネック等その他は正常で演奏に支障がないとの事で、落札購入しました。

ところが届いたギターを確認すると、リアピックアップの出力が低く、調整して目一杯弦に近付けてもアンプからは小さな音しか出ません。

出品説明にはそんな事は出ていなかったので、かなり腹が立ちました!

まあ、返品交渉するのも色々面倒だったので、自分で直す事にしました💦

ちょうど YAMAHA SG2000 DP を購入した時に付け替えた社外ピックアップで「DIMARZIOのDP103 PAFモデル ゼブラカラー4コンダクター配線」が残っていたので丁度良かったのです!

元に付いていたオリジナルピックアップの「CLASSIC POWER」とほとんど違和感無い感じでしょう(^ ^)

ピックアップの配線が複雑で正解を探し当てるのに試行錯誤しましたが、しっかりコイルタップも効いてバッチリ。

パーツも一度全部外しクリーニング。数カ所の打コンの塗装ハゲもタッチアップで補修してそこそこ綺麗な状態へ蘇りました。

改めてギターを眺めてみると、ヒールレス処理のセットネックジョイントや、ボディーと同じ木材と塗装で作られたボディーバックのカバー類など、正に日本の職人芸。

これが80,000円で売られていたのは驚きですね。

現在、PE-R80は国内製造で復刻販売されていますが、お値段はなんと200,000円前後。

やはりそれくらいかかって当然でしょう。

レスポールに比べてボディーは一回り小さくスリムなのですが、重量はズッシリ。

音はレスポールよりも軽く、ハイ寄りな感じです。

ジャパンビンテージギター好きの方なら、押さえておきたいギターですよね。

 

こちらのページにPE-R80のかなり詳しい解説が載っていました。

www.digimart.net