音楽雑記帳 I feel fine

好きな音楽や所有している楽器の事、自身の音楽活動などを中心に色々書いています。

Epiphone Casino(エピフォン カジノ) 90年代 寺田楽器製

Epiphone Casino(エピフォン・カジノ) 90年代 寺田楽器

2012年10月 ネットオークションにて購入

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<仕様>
ボディトップ:メイプル5プライ構造
ボディサイド:メイプル
ボディバック:メイプル
ネック:マホガニー
指板:ローズウッド
セットネック
スケール:24.75"
ピックアップ:P90
ブリッジ:ABR-1タイプ
テールピース:トラピーズタイプ
コントロール:2Vol, 2Tone, 3Wayスイッチ
カラー:ブラウンサンバースト

<特徴>
センター・ブロックがないフルアコ構造。
ピックアップはP-90というシングルコイルピックアップをドックイヤー型のカバーを介してボディにマウントする。
通常のセミアコより太い音が出せ、リズムギターリードギターの両方に用いることができる。

 

 

<購入記>

「Epiphone Casino」(エピフォン・カジノ)と言えばやはりビートルズを思い浮かべる人が多いと思います。 ビートルズ日本武道館公演の最初に、ジョン・レノンジョージ・ハリスンが弾いていたのがカジノでした。 自分もビートルズのカバーバンドをやる時は、ジョンのパートであのサンバーストのカジノを弾きたいと思っていました。

そんな時ふと立ち寄った御茶ノ水の楽器店に、中古でナチュラルカラーのカジノが3万円ちょっとで売られていました。しばらく眺めているとお店の方に弾いてみますかと声を掛けられ、せっかくなので弾かせてもらう事に。

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ナチュラルカラーのカジノ

ジャラ~ンと鳴らしてみますが、何かピンとこない。弦も古かったのでしょうが、フルアコ構造の割に全然音が響かない。こんな物なのかなと、がっかりしてその場を後にしました。

 その後色々カジノについて調べてみると、その時弾いたカジノは中国製だという事が分かりました。中国製だから悪いという訳ではないのでしょうが、評判はあまり良くない様です。

カジノの歴史を遡ると、最初はもちろんUSA製。 その後かなりの時期日本で製造されていたとの事。 そして韓国に製造が移り、現在の中国製へと移り変わっていったみたいです。(現在でも日本製のカジノはエリーティストカジノとして製造されています。)

評判はやはり日本製が良く、その中でもマツモク製から寺田楽器製へと製造が変わっているそうです。新大久保にある中古楽器店で見かけた日本製のカジノは10万前後の売値が付いていました。

また、友人の紹介で渋谷にある中古楽器専門店に行き、置いてあった日本製のエリーティストカジノを弾かせてもらいましたが、流石に音が良い!

軽くオーバードライブをかけてクランチで弾くと、泣きのトーンを奏でました。ただお値段が中古で20数万。ちょっと手が出ませんでした。

そうした中、手頃な値段の日本製カジノをネットオークションで探し当て、落札購入したのがこの寺田楽器製カジノです。(シリアルナンバーと形状から推定)

取引は渋谷駅で手渡しとなり、現物に問題が無い事を確認し取引成立。

早速自宅に持ち帰り音出しをすると、エリーテストカジノと同じ様なクランチでの泣きのトーンが! 状態も良く、かなり弾き込まれていた様です。

一度全てのパーツを外しクリーニング&チェック。P-90ピックアップとカバーのハンダが外れていたので付け直し、再組み上げ。さらに満足出来る状態になりました。

本家のジョン・レノンカジノとの違いを調べると、まずネックジョイントが16フレットでは無く、17フレット。 サンバーストカラーは概ね本家に近い感じ。後はヘッドアングル、細かいパーツやeマーク、ロゴの書体が違っている様です。

ただ見た目上、目立つ違いがトグルスイッチのワッシャー!  ジョンのカジノはプラスチック製で大き目の黒い物が。色々調べましたが、それは販売されていない様でした。

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また、当時のカジノを可能な限り復刻した楽器店特注限定生産カジノがある事も知りました。(USA製、中国製のメーカー限定復刻版も有り)

それを企画したお店が江古田駅から徒歩5分程の場所にある「With」さん。ビートルズファンにはかなり知られたお店の様です。

さっそくお店にうかがってみると、ほとんどが高価なオールドギターを展示してあり、自分とは場違いな印象。

お店の方がお客さんと話していましたが、ダメ元でお店企画カジノの事をお聞きすると、確かにそういう企画をした事はあるが今は全く取り扱っていないとの事。

山野楽器が日本の総代理店を外れてから、そうした企画自体が出来なくなったそうです。

たまにオークションでWith企画カジノが出て来ると、かなりの値段になるとか。

そうこう話していく中で、自分がジョンのファンである事を告げると、お店の方がこれならお店オリジナルで作ってるよと、あのジョンカジノの黒ワッシャーを出してきてくれました!

お値段は500円。もちろん頂いて帰りました。

さっそく自分のカジノへ取り付けてみると、おお!  かなりジョンカジノの雰囲気に近付いた気が(^ ^)

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その他にロングトラピーズテールピースやデルリンの樹脂製ブリッジ駒など、替えられるパーツがいくつかありますが、それらはまた追い追い考えていこうかと思っています。

 

withさんホームページ

www.netlaputa.ne.jp※withさんの江古田の店舗は2018年12月末日をもって閉店されたそうです。現在はネットでの通販事業を行っているとの事です。